(夜、グリムが寝たのを確認してからひっそりと部屋を抜け出して鏡舎を通ってオクタヴィネル寮へ到着……して、間もなく「おや」と聞き覚えのある声がした)
こんばんは、監督生さん。
どうしたんですか?こんな時間にオクタヴィネルへいらっしゃるだなんて。
誰かと何かお約束でも?わざわざオンボロ寮から鏡舍を通って来たんでしょう。
よく先生やゴーストたちに見つかりませんでしたねえ。
……僕ですか?僕は寮内の見回りです。
照明の消し忘れが無いかの確認と、談話室の施錠……それから、消灯時間を過ぎてもお部屋に戻らない悪い子を見つけ次第お仕置きをするのが仕事なんです。
……それで?
一体どんなご用件でここに?
(ジェイドはにこ、と笑ってこちらに歩み寄ってきた)