あら、監督生。どうかした?……これをアタシに?バレンタインだから?……そう。
……アンタ、アタシにリップを渡そうだなんて思い切ったわね。
ふふ、嫌だなんて言ってない。ありがとう、大切に使うわ。
そうねえ……チョコレートの香りはどうしても甘く感じてしまうから、やり過ぎはNGね。
アンタからのこの素敵な贈り物を最大限に活かすコーディネートを考える時間をもらえる?
そうしたら一緒に街にでも行きましょう。
お礼にアンタに一番似合うリップを選んであげるわ。……楽しみにしててちょうだい。
(何か……恐らくはコーディネートをだろうけれど……を考えるような仕草をするヴィルは、小さく笑って改めて「ありがとう」と告げてきた)