──ばあ！
（不意に頭上から逆さまのリリアが現れた……）

くふふ。驚いたか？
今日は特別な日じゃからの、お主にプレゼントを持ってきたんじゃ。
（ふわりと着地したリリアは、にこにこと笑ってラッピングされた小さな箱を手渡してきた）

本当は手作りチョコを作って渡したかったんじゃが、シルバーとセベクのやつが突然チョコレートを食べたくなったとか何とか言い出しおって、材料が底を尽きてしもうて……やむなくサムのところで買った市販品じゃが、わしからのラブはたっぷり込めておるから受け取ってくれ。
（ぱち、とウインクをするリリアに実はこちらも用意をしていたのだと言ってチョコレートを差し出した。すると、リリアは目を丸くしてから嬉しそうな顔をした）

何じゃ何じゃ、わしら、心が通じとるのかの〜！
監督生とチョコ交換なんてしてしまったらマレウスのやつがヤキモチとか焼くかもしれんな？
じゃが、これはわしだけのチョコ。マレウスにも譲れんのう。
ありがとう、監督生。きっちりわしが大切にいただくと約束しよう。くふふ。