僕宛の？……イタズラでしょうか。わざわざ監督生さんを利用してまでこんなことを……。
（やれやれとため息をつくジェイドに、この間のモストロ・ラウンジが一般開放された時に預かったのだと伝えると、ジェイドは僅かに瞼を揺らした）

……この間の？なるほど、そうでしたか。
すみません、監督生さん。モストロ・ラウンジではスタッフとお客様の個人的なやり取りは全面的にお断りさせていただいているんです。万が一があると困るので。
なので、次からは頼まれても断ってください。難しいようならバックヤードに避難してくださっても構いませんので。
あなたにこんなことをさせるなんて……はあ。すみません。
（重ねてすみませんと言いながら、ジェイドは手紙を懐にしまい込んだ）

お返事どうするんですか？