(同じクラスのオクタヴィネル寮生に「俺補習で遅れるからこれうちの副寮長に渡しといて!急ぎなんだ!多分ラウンジに居ると思うから!」と押し付けられたメモを持ってラウンジに行くと、ジェイドと同じクラスの寮生が「ジェイドなら裏の廊下通って一番奥の部屋に居るよ」と教えてくれた。
一番奥の部屋……と確認してドアを開けると、確かにジェイドは居たけど、寮服に着替えている途中に出くわした。半裸だ……)
……?おや、監督生さん。
こんなところに来るなんてどうかしましたか?
更衣室ですよ、ここ。……もしかして覗きですか?別に減るものでもないですし構いませんが。
……ふふ、冗談ですよ。
その手に持ってらっしゃるメモ、僕宛てでしょう。
あなたを使いっ走りにした寮生が居たんですねえ。すみません。
(そう言うとジェイドは手近なところにあったマジカルペンを振って変身するみたいに着替えを済ませた。いつもの寮服姿だ)
お見苦しいところをお見せしてすみません。
あなたにお使いをさせてしまったことも含めてお詫びしますから、ラウンジへ行きましょう。
ちょうどメニューの切り替わりなので新しいデザートでもどうですか?
(こちらの手からメモを抜き取ったジェイドはそっと背中を押してラウンジのカウンター席まで案内してくれた)