こんばんは。いい夜ですね、監督生さん。
……ああいえ、驚かしに来たわけでも、退席を促しに来たわけでもありませんよ。
混雑しているならそういうこともしますが、今はゆったりしてますから気にせず寛いでください。
(にっこりと笑うジェイドは何の躊躇いもなく隣に腰を下ろした)
……え?仕事?
今はそこまで忙しくないですし、僕一人が抜けたところで大丈夫でしょう。
それより監督生さん、あまり食事をする気にはなれませんか?
いえ、少し気になって……もしお気に召さないのであれば改善しなければなりませんし、僕としてはあなたに喜んでいただきたいので……甘いものは?
これはこの間フロイドが〝小エビちゃんこういうの好きそう〟って考案したデザートなんですよ。
ちなみにこっちのドリンクは僕が考えました。
もちろんあなたのことを考えて。
もしご注文いただけるなら、あちらのバーカウンターで作るところをお見せしますよ。
監督生さんにだけ、特別に。
……どうでしょう?
(肩が触れそうなほどに距離を詰めてあれこれと勧めてくる。営業だ……)