ウワッ。
おやおや。
……もしかして、ハッピービーンズデーの延長戦でしょうか?
それなら僕たちもお返しにチョコレートでも投げ返すべきですかねえ。ふふ。
も〜、なに?
どうせなら可愛く手渡ししてよぉ。
小エビちゃんのそういうとこ、嫌いじゃねえけどさあ。
お前たち、散らかした分はきちんと片付けなさいね。
……あなたもですよ、監督生さん。
お気持ちはありがたくいただきますが。
……まったく。
(呆れたようにため息をつくアズールが人差し指を軽く振ると、コートの内側から可愛らしい色のリボンがするりと伸びて、こちらの目の前まで滑り出てくると小さな音を立ててキャンディに変化した)
差し上げます。
借りを作りっぱなしというのは嫌なので。
嫌ですねえ、素直にお返しをすればいいのに、アズールったら……ふふふ。
ねえ?素直にありがと〜うれし〜って言えばいいのに。
……うるさいですよ。