名前:マイキー

どら焼き69個目

どら焼きをあげる

「おねぇさん、ハンカチ落としましたよ」


(仕事を終え、夕飯の買い物を済ませた帰り道。家まであと少しというところで、不意に後ろから声を掛けられた)

(振り返ると、一人の男の子がこちらへ歩み寄ってくる)





「はい、コレ」


(そう言って差し出された手の中にあったのは、見覚えのあるハンカチだった。どうやら歩いている途中で落としてしまったらしい)

(ありがとうございます、と礼を言いながら受け取る。そのとき改めて相手の顔を見て、思わず目を見開いた)

(そこには、綺麗な顔をした男の子が立っていた。中学生くらいだろうか、誰もが見惚れてしまうほど整った顔立ちをしている)

(今どきこんな親切な子もいるんだね、と感心していると、彼は少し照れたように肩を竦めた)


「はは、親切だなんてそんな。当たり前のことをしただけですよ」


(じゃあ俺はこれで、そう言いながら手を振って去って行く彼にこちらも手を振って応える)

(…可愛い子だなぁ)


別の日