(仕事でいつもより帰るのが遅くなってしまった日)
(すっかり暗くなってしまったいつもの帰り道をひとり歩く)
(春千夜くんご飯食べたかな?食べてなかったら作ってあげなきゃな…)
(そんなことを考えながら歩いていると、ふと少しの違和感に気付く)

(…後ろから誰か付いてきてる?)
(自分の足音に重ねるように歩くもう一つの足音があることに気づく)
(その足音はこちらがゆっくり歩くとそれに合わせ、足早に歩くと向こうもそれについてきた)
(一度気づいてしまうと全身からサッと血の気が引き、心臓はバクバクとうるさく鳴り始める)
(…早く、早く帰らなきゃ、)
(震えで止まってしまいそうな足をなんとか無理やり動かし、走って自宅まで帰った
)