…何が本体だ。
子供の戯言には付き合ってられんな…(スタスタ…)

……本当にそうなのかな。
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あれは、僕がエヴァのパイロットになって間もない頃の話…
僕はミサトさんに頼まれて、綾波の家にIDカードを届けに行った…
綾波の住まいは人気も無く寂しい場所で、僕は教えられた部屋まで辿り着き…勇気を出して呼び鈴を鳴らした。
(ピンポーン……ピンポーン…)
…何度呼び鈴を鳴らしても反応はなかった。
不審に思った僕は失礼だとは思いつつも、ついドアノブに手を回してしまった。
鍵は、開いていた…
不用心だなと感じたけど、僕は万が一の事も考えてそのまま部屋に入っていったんだ
…寂しい部屋だったよ。
ペットボトルとか薬とか包帯とか…物は溢れてるのに、生活感は全く無かった。
ただ…部屋に綾波が居る様子は無かった。
辺りを見回していると…ふと棚の上に置かれている眼鏡が目に止まった。
○○君…
君は僕がその眼鏡をどうしたと思う?
眼鏡に近付いた特に気にしなかったレンズの部分だけ塗りつぶした