(無言のまま、彼女はそっと握り返してきた)

…○○君の手、離さない…

(少しずつ握る力が強くなっていき、やがて爪が皮膚に食い込んできた…

痛みから思わず手を離そうとするが、その細い腕からは考えられない力で握られていてほどけなかった)

……!

ごめんなさい…私…

…すぐ、手当てをするわ…少し待っていて






………どうして、あんなこと…
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