(竜胆!竜胆!)

何々?どーしたよ、オレと会えたのがそんなに嬉しかった?

(ううん違うの!あ、違くはないけどそうじゃなくて…
あのね、仕事の都合で県外に行くって言ってたでしょ?あれナシになったの!)

え、マジ!?やったじゃん!!

(うん!なんかね、上司に聞いたら先輩が私を転勤させないために色々言ってくれたんだって。

あ〜、やっぱり先輩に相談して良かった!)

へえ…そっか。良かったなあ、頼りになる先輩が味方で

(でもね?その後先輩にお礼を言いに行ったら、何故か…これをいただいちゃって)








…何これ

(魔除けのお守りだって。先輩ね、つい最近神社行って厄払いしてきたみたいなの。
実は今年が前厄だったらしくて…「こういう厄年とかってあんまり信じてなかったんだけど、なんか最近ついてないなって思うことが多いから…まぁ気休め程度にね」って言ってたなぁ。

私とお揃いで自分にも買ったみたいだよ)

………

(「○○ちゃんもお祓い行ったほうがいいよ。ていうか絶対行って。むしろ私より○○ちゃんが行くべき」って言われちゃった)



…オレは悪霊扱いかよ

(え?何か言った?)

ううん、何にも

…そんなお守りオマエには必要ねーよ。捨てれば?

(なっ、何言ってるの!そんな罰当たりな…
捨てないよ。せっかく先輩がくれたんだし、肌身離さず身につけてって言われたからちゃんとカバンに入れて持ち歩くよ)

……やっぱ一度シメようかな、あの女
(…後日)…先輩に相談1