○○ー?さっきから誰と話して…、
…
(オレの眼鏡を持ち「りんどう?なんか小さくなったねぇ」と言いながらレンズを撫でる○○を見て、トイレから戻ってきて思わず真顔になった)
「ふふふ、今日は無口なんだね。かわいいねぇ…あいた!」
何やってんだオメー
(ぴしゃりと彼女のおでこを軽く叩くと、アルコールのせいで潤んだ瞳をこっちに向けた。かわいいのはお前だ。唇を噛んで眉を寄せる)
オマエ酔いすぎ。今日はもうこれ以上飲むな
(そう言って彼女が飲んでいた酒を取り上げてバーカウンターのキッチンへ向かうとリビングのソファから「あ〜」と情けない声が聞こえてきた)
「やだぁ、まだ飲むぅ…」
ダメだっつの。飲むなら水だけにしとけ
(彼女の元へ戻り、ペットボトルのミネラルウォーターを渡そうとすると「や!」と手を払われてしまった。ごとっ、とペットボトルが床に落ちて転がる。この
女…。
多少イラッとしながらペットボトルを拾い上げ、キャップを取り、水を口に含んでから彼女の腕を強めに掴んで無理やり自分のほうに振り向かせた。
はぇ?だか、ほへ?だか言ってる可愛い口に噛み付くように唇を重ねると、驚いたようでジタバタ手足を動かした。大人しくしろという意味を込めて彼女の頭を固定していた手に更に力を込め、水を流し込んでやると、鼻から弱々しい息を漏らして動きを止めた。オレから与えられた水を、少しずつ少しずつ、何回にも分けて飲んでる。かわいい。可愛すぎる。雛鳥みてぇ。
ちゅぷ、と音を立てて唇を離すと彼女はとろんとした目を浮かべてオレを見ていた。すげえ眠そう)
もう寝んねしような
(普段よりも三割り増し子供っぽい彼女に、つい自分も幼児言葉をかけてしまう。なんだ、ねんねって…!
言った後で恥ずかしさが込み上げてきた。畜生。
彼女の頭を撫でてやると気持ち良さそうに目を細めて、くたりと胸に頭を預けてくる。こんな無防備な姿を見てると自分よりも年上という事実も相まって愛おしさで胸がいっぱいになる。きゅ、と抱きしめながら一生愛すと誓った)
(その後は○○を自分の部屋に運んで一緒にベッドで寝た。すげえ酒臭かったけど可愛いから許した)