竜胆「…」
(…)
(き、気まずい。何だろうこの空気…)
(私とりんちゃん(小)が座るソファの斜め前に、蘭ちゃんとりんちゃん(大)……ううん、紛らわしいな。今のりんちゃんはりんちゃんで大人のりんちゃんはりんさんって呼ぼう。
蘭ちゃんとりんさんは私たちの前に座って、なんかやたら楽しそうに談笑してる)
やー、ロング時代の兄貴久々すぎてビビったワ。懐かしいなァ
蘭「俺、バッサリ切ったのか。まぁ30だもんなァ、そりゃ切ってるか。つか仕事って今何してんの?お前らと3人で海外に移住したりしてる?」
ナイショ。将来のお楽しみ、っつーコトで
蘭「言うじゃん。オマエ変わったなぁ」
オレだけじゃねーよ。みんな……あ、いや約1名全く変わんねーヤツがいたわ
(そう言ってりんさんがこっちに視線を投げてくる。……わたし?)
蘭「そっかァ。○○は12年後でも全く変わんねえのかぁ。嬉しいね」
(えっ!?そうなの!?)
うん。ぜーんぜん変わんない
この頃のまんま……まァ外見は多少変化してるかな。髪型髪色とか私服の雰囲気とか…あと皺がほんの少し出てきたけど(ボソッ)
蘭「オイそういうことは言うなよ本人の前で。女なんだしさ(ボソッ)」
ゴメン
(?)
(最後のほう声が小さくて聞き取れなかった。なんて言ったんだろう?)
…つか、よォ
【それまでずっと黙ってたりんちゃんがやっと口を開いた。顔をしかめたままギロリと未来の自分……りんさんを睨む】
竜胆『何。つかオマエ目つき悪ッ、んなツラばっかしてたら○○に嫌われんぞ』
うっせェ!!
蘭「○○、何か飲む?」
(あ、うん。ていうか私やるよ!3人は座ってて)
蘭「いーからいーから。(こそっ)ちょっとアイツら二人きりにさせてみよーぜ。本人同士が同じ空間にいたらどんな感じになるのか気になる」
(楽しんでるなぁ…)
蘭「おーい、何飲む?ワイン?」
竜胆『酒はいいわ。コーヒーお願い』
蘭「あいよ。ミニ竜胆は?」
その呼び方やめてッ!! ……コーラ
蘭「○○、俺コーヒー淹れるからデカい竜胆に持って行ってやって」
(おっきいりんちゃん…)
蘭「うん。アイツたぶん身長伸びてるわ。2、3cmくらい」
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