…。
(目の前の竜胆がずっとこっちを見てるのは分かってるけど、視界にチラチラ映るだけで私は彼を見ないようにしていた。
だって向こうは女の子たちと楽しそうに話してるから。こっちだって居場所の無さそうな男性陣たちと楽しく飲んでやる)
「○○ちゃん、あの子すごいモテるね」
「まだハタチだっけ?二十歳とは思えないオーラ出てるよな。髪色も派手だけど雰囲気がなんかギラギラして、ライオンみてえ」
「うん、最初目合ったとき喰われるかと思った」
(みんながハハハと笑い合う。私もそれに笑って返すと、目の前からの視線が一層鋭くなったのを感じた。
「なんか急に寒くね?」「空調おかしいんじゃねえの。今何度だよ」と男性陣が寒そうに身震いした)
腹いせに男性陣と楽しく飲む