……狡い。そんなハッキリ言われたら、アンタを説得することなんて絶対無理じゃん






ズリィよ…俺だって、あいつとほとんど同じ顔なのに
アンタも、竜胆も、ずるい

(……私も?)
(彼の言葉を不思議に思って口を開きかけたら、先に蘭のほうから声をかけられた)

なら…唇じゃなくていいから、頬にキスして

ほっぺならいいだろ?頼むよ
俺が誰かにこんなマジメに頼み事するなんて、まず有り得ねえんだぜ。○○さんだけだ

な、お願い。…お願い…

(そう言って体を引き寄せてくる。
蘭の顔はいつになく真剣だ。というより、どこか不安そうな…焦っているようにも見える。

どうしてそこまで、と思ったが…
まあ、こんなに必死だしほっぺたくらいならと許してしまった)
(チュ、と控えめに彼の頬に口付ける)


竜胆の事が好きなのごめんね