(タクシーに乗ろうと駅の外に出た瞬間、蘭さんが急に立ち止まったものだから後ろを歩いていた竜胆の顔がボフッと蘭さんの背中にぶつかった)

うわッ…何だよ兄貴!

蘭「…いーこと考えた」






ホテル、行こ。三人で

(!?)

竜「はぁ?今から?このカッコで?」

泊まりじゃなくてただの休憩
○○さんもいいよな?二時間だけだから

(そう蘭さんに笑いかけられて、花火大会に来る前…待ち合わせ場所でしていた会話を思い出した。
そういえばホテルがどうのこうの言ってたような…アレって冗談じゃなかったの!?)

あの時は半分冗談だったけどぉ、今は10割本気♡

竜胆、ここから一番近いラブホ調べて
三人で入れるトコな

竜「…ハァ。りょーかい」

(了解!?)

竜「○○、諦めろよ。兄貴は一度言い出すと聞かねえから」

(携帯を弄りながらこっちも見ずに言う竜胆。そ、そんな…)

ダイジョーブ。○○さんが怖がるようなことは絶対しねえよ
ちょっとだけ俺らと遊ぼ?場所が良ければホテルから花火見れるかもだしさぁ

(狼狽える私の頬に触れ、するりと指を滑らせる)

○○さんは今日帰れない、いや帰さねーよ
初めに言ったろ?今夜は俺らのもんだって

祭りを堪能できなかった分、とことん付き合ってもらうぜ

竜(…祭りなんてどーでもいいって言ってた癖によく言うよ)
知らない女の子たちが近づいてくる7