…○○さんがアイツらの言葉で傷つけられたのは分かってる
でもな、俺らだってこれでも結構傷ついたの。アンタに裏切られたような気持ちになって、ショック受けたんだよ

(小さく呟くように話す蘭さんと、蘭さんの話を泣きながら黙って聞いている竜胆を見ると、さっき女の子たちに罵倒された時以上に胸が痛んだ)

(…ゴメンね。私、二人のこと考えてなかったね)

(もう一度「ごめんね…」と呟くと、二人とも視線を私のほうに向けた)



花火大会、もうとっくに始まってるけど

(どうする?と笑いかけてくる蘭さん)

竜「…今更戻って見に行くのもな。メンド臭くなってきた」

確かに。じゃ、帰るか?

竜「そうしよ」

(竜胆に手を引かれ「お家帰るの?」と尋ねると「オレら、の家な」と返された)

(…そういえば、さっきの子たちはどうしたの?帰っちゃった?)

ン?あー、まァそんな感じ

竜「いいじゃんアイツらのことはさ。いい加減お前はオレのことだけ考えろよ」

俺ら、な。俺ら


知らない女の子たちが近づいてくる6