(竜胆は何も言わず、にぎにぎされ続けている。
時々彼のほうからも握り返してきた)

(!)

(急に左手に何かの感触が伝わり、驚いて左側を見てみると…)






…。

(暗闇に慣れた目が蘭を映した。彼は私と目が合うと口元に指を持ってきて「静かに」というジェスチャーをした。

そうして右手は竜胆。左手は蘭に繋がれ、一夜を過ごすことになった)
眠くなるまでにぎにぎする