「竜胆ローションもってたっけ」
「……いや、」
「俺もねーんだよなぁ。ま、いっか。使ったら使ったで部屋ん中ぐちゃぐちゃになるし」
「竜胆、足もちゃんと押さえとけよ」と言いながら蘭さんは私のあそこに顔を近づけーー
「ヒ……っ、ゃああぁあッ!?」
あ、あそこが、あそこが舐められてる……!
ゾワッと鳥肌が立つ。快感なんて欠片も感じず、彼の舌がクリトリスや膣の入り口をなめくじのように這い回る感覚に嫌悪感が増していく。
気持ち悪い、気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い!!
「おい、暴れんなよ。オマエ処女だろ? 濡らさねーとブチ込んだとき裂けて痛い思いすんのはお前だぞ」
「ぶち、こ……」
「今更何? その呆けた顔。俺らのチンポ突っ込むんだから当たり前じゃん。このまま何も慣らさずにすぐブチ込んでもいいんだけどさあ、まったく濡れてねえとこっちも挿れたときキツいんだよね。今は潤滑剤がねーから舐めて濡らすしかねえけどガマンな?」
つう、と涙がこぼれ落ちる。
どうして、そんなこと言うの。こんなの蘭さんじゃない。私が今まで見てきた蘭さんは、ちょっと意地悪だけど優しくて、穏やかで、こんな乱暴な言い方をする人じゃ……、
泣く私の声と、あそこを舐められてる水音だけが静かな部屋に響く。
「竜胆。先ドーゾ」
顔を上げ、腕で自分の口元を拭いながら蘭さんが竜胆に声をかける。
竜胆は無言で私の体の拘束を解き、場所を移動した。蘭さんが、床に放り投げていた包丁に再び手を伸ばす。
「暴れんなよ」
私に見せつけるように再び刃先を向けるが、こっちはもう、そんな気力はなかった。
ずぶ……、めり、めり、
肉を押し退けながら、硬いものが入ってくる。私の自尊心も、彼らとの思い出も、何もかもを粉々にしながら、侵入してくる。
ぽたり。私のお腹に雫が落ちた。
竜胆の涙だ。彼が静かに泣きながら律動を繰り返している。
なんであなたが泣くの。泣きたいのはこっちなのに。わたしは涙すら出ないのに、どうしてあなたが泣くの。泣くくらいならやめてよ。今すぐ抜いて。あそこが痛いの。外も、中も。もしかして悲しみじゃなくて喜びの涙なの? だからそんな、取り憑かれたように腰を振って、私の名前をうわ言のように呟いて、ああ中で、なにか熱いものが弾けて、ーー
「いっぱい出たなぁ」
蘭さんが竜胆の頭を撫でながら「えらいえらい」と褒める。
「おぉ、すげ。指で開いたら溢れ出てきた。こりゃ○○さん孕んじまうかもなー」
私のあそこの割れ目を指で開き、蘭さんが楽しげに言う。
「なぁ、○○さんどうする? もし俺か竜胆のガキが出来たら。産んでくれる?」
私の顔を覗き込んでくる。
「自分を犯した憎ッたらしい男たちのガキ、腹痛めて命かけて産める? 愛せる? 子どもがもし俺たちに似ていたらどうする? 俺らと似たような顔で、ママ、大好き、なんて言われても○○さんは幸せになれるのかなぁ」
「ぅ、あ、……あっ、ぁ」
止まっていた涙が再び溢れてくる。
「産むんだったらカネくらいは出してやるよ? アンタと同じようには愛せないけど。でも脅しの道具としては使えるだろ? アンタの性格だったら憎い男のガキでも自分のガキだっつって必死で守るだろうしな。自分の命よりも、さ。だから、使える。何よりもいい道具になる」
ずぶ、
今度は蘭さんが
挿入ってきた。一気に奥を突き上げる。痛い。
「別に堕ろしてもいいぜ。その金も出してやるし。まあ堕ろしたからって今更手放さねえけどな。言ってること分かる? アンタにはどこにも逃げ場がねーってこと。俺らに目をつけられた時点で、どこにも。残念だったなぁ? ごしゅーしょーさまー」
いたいいたいいたいいたいいたい
「ッたとえ、逃げたって探し出して捕まえてやるよ。世界のっ、どこにいたって、何年何十年かかっても……死ぬ気で見つけて、捕まえてやる。はっ、……そしてアンタの前で人を殺してやるんだ。アンタの大事な人間をっ、目の前でっ、ひとりずつ丁寧に、惨殺して、やる……!!」
痛い痛い痛い痛い痛い、
痛い痛い痛い痛い痛い、
「ふ、……は、ぁ……俺らといっしょに、地獄を見てもらう。絶対に……ッ、幸せになんかさせない。俺と同じように苦し、っ、ませて、死ぬよりつらい思いを、させてやる。……ははっ! アハハハハッ!! はははははっ、あははははハハハハハハ……ッ!!」
だれか たすけ て
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