恥ずかしすぎて死ねるって?
(チュ)
大丈夫だよ。こんなんで人間は死なねえから
(普通に会話しながら、足にキスしていた唇が少しずつ上がっていく。
控えめなリップ音が続けて鳴るのがやたら恥ずかしい。もしかしたら、わざと音を立てているのかもしれない。
足から膝と来て、ついに太ももの辺りまで顔がやってきた。
「全身にキスして」と自分で頼んでおいて何だが、私はもう見ていられなくて手で顔を覆っていた。
…たまたまスカートを穿いていたのは失敗だったかも)
(でも竜胆がグイッと片脚を持ち上げ、半分だけM字開脚のような体勢にさせられると流石に目を見開いた)
このカッコ嫌?平気だろ、片脚だけだし
パンツまでは見えてねえよ
(そう言われても気になるものは気になる。
力では敵わないので、私は自分の手で下着を隠すしかなかった。
竜胆は太ももの結構際どい部分にまでキスをしていく。
…気づいたら私は自然と息が上がっていた。
なのに竜胆は極めて冷静に、顔色ひとつ変えずにこっちを見上げてくる)
(その後も大変だった。
腰に腕を回されて動けないようにされながら
おへその下にキスしてくるし、胸まで来るとデリケートな部分は避けて
心臓のあたりに唇を押し当ててくるし、汚いから嫌だって言ってるのに「汚くねえよ」って返されて
耳周辺のあちこちに口付けられた
そして今、)
…。
(頬を手を添えられ、今にも唇と唇がくっつきそうな距離で見つめ合っていた
…なのに、竜胆は固まったまま一向に何もしてこない
不思議に思って口を開きかけると急に彼が動いたので、ギュッと目を閉じてしまった)
(…)
……?