「……アンタのせいだからね」
「は…?」
「てめえが私をこんなとこに連れてきたから!!あんな男どもに声なんかかけるがらッがけやがっでッあああああ!!もうイヤぁ家帰るッ帰りたい帰りだいお母さお父ざん手ぇ痛い病院行がなきゃ病院……」
(竜胆に指を折られた女が自慢の黒髪を振り乱し、半狂乱になって叫ぶ)
「……う、るせえェ え゛え゛!!あだ、あたしは悪くないッあたしは、あああッどうしようどうしようこないだプロテーゼいれ、入れてすぐなのにッダウンタイム終わったばっかりなのにッッ」
(茶髪の女が泣きながら蘭に潰されて血だらけになった鼻を押さえる)
(…蘭と竜胆がこの場にいれば、呆れてため息をついていただろう。
ここまでされても「芋」「ババア」と罵った彼女を思い謝罪の言葉ひとつ出ず、自分の心配ばかりしてるのだから)
女二人(知らない女の子たち