ふう、雨足強くなってきたなあ
ほら○○、頭濡れたから拭いてやるよ。こっち来て

蘭「てか風呂入ろーぜフロ。りんどー、湯溜めて」

はいはい…
○○、オレたちも兄貴上がった後一緒に入ろうな♡

蘭「三人で入るに決まってんだろアホ」

(外の雨を見ながら自宅でゆっくりしていたら急にインターホンが鳴り、誰かと思って出てみると灰谷兄弟だった。
驚いて「こんな雨の中どうしたの!?台風来てるんだよ!?」と言ったら「だからだよ」と竜胆が、「○○さんを避難させに来た♡」と蘭さんに返され、ほぼ強引に着替えやお泊まりセットを用意させられて灰谷家(ここ)まで連れて来られた。

ちなみに移動は兄弟の…舎弟さん?取り巻きの一人が運転する車だった。後部座席に三人で乗って、私は真ん中。
「この雨でタクシー全然繋がんねえから呼び出して来させたの」「オレたちバイクしか持ってねえからなぁ」なんて話を聞きながらフロントガラスを叩きつけるように降る雨をぼんやり眺めていた。目が合うと気まずいので運転席の男の人は見ないようにして…)






どしたの?○○さん。変な顔して

(…私の家、台風で崩れるほどボロじゃないんだけどな…)

でもあんな古…いやアパートで一人で過ごすより男二人と一緒にいたほうが安心だろ?

竜「そーそ。一人で不安にならないようにオレたちが側にいてやるよ。夜もオレが優しく包んで寝てやるから怖くないぞ〜♡」

○○さーん。俺、こないだ○○さんのためにメッッチャ寝心地いい枕買ったんだよね。蘭ちゃんのベッドで試さない?

竜「はぁ!?うわ、あのバカみてぇに高っけぇ枕、○○用だったのかよ!ふざけんな!こっちに渡せや!」

ウルセーいいからさっさと湯張ってこい
体ベタベタして気持ち悪ィんだよ

竜「クソッ!」


本当に三人で入るの?
3人で入るのは恥ずかしいんだけど…
三人でお風呂に入って三人で寝よう?
台風とか雷とか、地震と火事以外なら別にそんなに怖くないんだけど…
蘭さんの準備してくれた枕気になる…!二秒くらいで眠れそう
私用の高い枕!?えっと…分割払いでいいですか?(震)
台風の日に灰谷家へ避難させられる