……っ

蘭「うわ、○○さんヤバいよ。口ベッタベタ。ガキでもそこまで汚して食わな…

……竜胆?」

(瞬きひとつせずこっちの口元を凝視しながら近づいてくる。息が荒くて怖い)

…○○…

(私の頬を両手で包み、そして…)






あっ

…あーあ。やったよコイツ

「おい、ニイちゃん方。イチャつくならヨソでやってくんねえか?他の客の邪魔だよ」

悪ィ悪ィ。今移動すっからちょっと待ってて

(すぐ側で蘭とチョコバナナ屋のおじさんが話してる。
竜胆は私の口元を夢中で舐めまわしてるから多分聞こえてないけど、すれ違った人たちがこっちを見て「うおっ」とか「ヤバ…」って言ってる。

…離れようにも顔をがっしり固定されていて離れられない)

おい、もういいだろ?
○○さん溺れてるからその辺でやめとけ

(蘭が竜胆の首根っこを掴み、私から引き剥がしてくれる。
竜胆は乱れた息を整えながら大人しく離れた。けど、目だけは未だに私の口元を見ている。こ…怖い)

大丈夫?○○さん
ったく、オマエは待てが出来ない犬かよ。好物目の前にしてもちったあ我慢しろ、我慢

竜「兄貴…」

あ?

竜「オレ…勃っちゃった」

…はあぁ?

(蘭が引き気味で弟の腰の辺りを見る。こっちも同じように見てみると…確かに浴衣が若干盛り上がっているような?)

竜「どうしよ…」

とにかく場所移動するぞ。ついてこい

(ウン…と半泣きで頷く竜胆に手を握られて私も蘭の後をついて行った)


口元ベタベタにして食べる