(戻ってきた○○の顔が青ざめる。
彼女に気付いた男たちも「あれ?コイツ確か…」という顔をしている)

「蘭さん、この女って前に゛ッ!!

(竜胆が男の腹に重い一撃を入れた)






て、テメエらあの時の連中だな!?
こんな所で何してやがんだ!!○○には近寄らせねえぞ!!

(「り、竜胆さん何を…」と言う男たちの声が彼女に聞こえないようわざとらしく大声で叫び散らす。
蘭はそんな弟を見て「ナイス!」と心の中で褒めた。

「兄ちゃん、ここはオレに任せて○○連れて行って!」と竜胆から目で訴えられ、蘭は誰にも気づかれないよう小さく頷いた)






○○さん、行こ!

(あなたの腕を引っ張り、強引にその場から離れようとする)
(り、竜胆くんは?)

いいから!アイツは一人で何とかできるから!
ほらっ、早く!

(蘭から強く手を引かれ、あなたは引きずられるように付いて行った。
遠くのほうで「チンピラ同士のケンカだ!」「おい誰か警察呼べ!」と騒ぐ声が聞こえる。

…なんか、あんまり大丈夫じゃなさそうな気が…)


二人ともお待た…せ…?えっ、その人たちって…!