「ッ……あ、ぅ、ぁあぁ!」
何度目かの絶頂。クリと乳首に与えられた刺激であそこは濡れに濡れ、今では蘭さんの指が三本も入るようになっていた。い、いつの間にこんな……!
「ふーっ、やっと三本目」
「おお! ハジメテでも入るもんだなぁ」
「もっと太いもん挿れんだから入んねーと困るけどさ、……かなりギチギチだなぁ。でも大分ナカ動かせるようになってきたぜ?」
蘭さんが中に入れてる指をそれぞれバラバラの方向にゆっくり動かす。
「ッ……!」
「おー……スゲ。兄貴の指に合わせてまんこグポグポ言ってる。エッロ……」
「説明しないでぇッ……!!」
「アハハッ! ん、ふふっ。恥ずかしいねえ?」
蘭さんが面白がるようにクスクス笑う。何がおかしい!と睨むと「かわいー♡」と頬にキスしてきた。バカにしてんの!?
竜胆も竜胆でまた更に大きくしてんじゃないよ!このエロ兄弟……!
「……ン、そろそろ大丈夫かな。竜胆、いいぞ」
蘭さんが指を抜くと、待ってましたと言わんばかりにワクワクした表情で竜胆が移動した。兄から避妊具をひとつ、投げるように渡されて自分のモノにつけていく。
完全に力が入らなくなった私の太ももをぱかっと開き、「ふーっ……」と深く息を吐いた彼の顔は少しだけ緊張の色を纏っていた。
「……○○、挿れるぞ」
私が無言でコクンと頷くのを確認すると、竜胆は唇をぐっと噛んで自分の竿を持ち、あそこの割れ目に亀頭を押し当てた。
来る、と私は覚悟して目をぎゅっと瞑る。手にも力が入る。
……しかし、なかなか破瓜の痛みはやって来ない。不審に思ってそろりと目を開けた。
「……え、」
竜胆が……、声を押し殺して泣いていた。
自分の腕で顔を隠しているが、頬を伝ってぽたぽたと雫が落ちている。
一体どうしたのだろう、と側にいる蘭さんに目を向けると、彼は優しい眼差しで自分の弟を見ていた。私と目が合うと、にこっと笑いかけてくる。
「コイツな、嬉し泣きしてんの」
「う……嬉し泣き?」
「そう。な? 竜胆」
お兄ちゃんに声をかけられて、竜胆はやっと泣くのをやめたみたい。
でも顔は上げないで、俯いたままだ。
「……オレ、この時をずっと夢見ていた。初めて○○に会ったあの日から、ずっと」
じっと下を向いたまま、ぽつぽつと話し始める。
「でもさっき……っ、写真のこととか、オレがやったこと全部お前にバレたとき、もうダメだと思った……! ああ嫌われた、もうお終いだ、これからは今までどおり、一緒に飯食ったり、どっか行ったり、二人で笑い合う日は来ないんだ。○○はオレから離れていっちまうんだ、って……思った……!」
涙声がだんだん激しいものになっていき、再びぽろぽろと涙を流し始める竜胆。
「ありがとう……、オレを受け入れてくれて、そばにいるって言ってくれて、ありがと……っ」
涙ながらに振り絞った声。
……ああ、そうか。竜胆はずっと不安だったんだ。いつ私にバレるか分からない恐怖を今日まで抱えながら生きてきたんだ。
彼は加害者で私は被害者だけど……でも、彼が私を好きだという、その気持ちは本物なんだと思う。
竜胆は最後に涙を腕で拭って、赤い目元でこっちを見下ろして「……挿れる、な」と呟いた。そして次の瞬間、
「っ、ぅ、ぐッ」
固いモノがあそこに入ってくる感覚に、身を縮こませた。
ものすごい圧迫感……! 指とは比べものにならない……。あれだけ時間かけて丁寧に慣らしてもらったのに、こんな苦しいものなの!?
「ッ、やっぱ狭……○○、痛くねえ?」
「す、すこしっ……」
「だよな……でも、ゴメン」
もうやめられない。そう、ぽそりと呟き、竜胆は更に自身を押し込んできた。
「ッ!? あ、ぁあっ!」
まだ全部入ってなかったのか! 油断していたのもあって、心臓がバクンと跳ねた気がする。
「、はは……すげぇ、オレのが○○ん中に入ってる」
「ぅ、っうぅ〜ッ! ううぅ〜ッ!」
「プッ! ははっ、うーうー言ってら。かわい♡」
かわいくない! 人が苦しんでる姿を見て吹き出すな!
そう蘭さんに言ってやりたかったが、今の私にそんな余裕はなく、脂汗を顔に滲ませながら唸ることしかできなかった。
「○○、うごく、からな」
「ッ、あ!?」
竜胆が軽く腰を引いてから、グッと前に押し出した。
引く。押す。引く。押す。引く。押す。
その動作が少しずつ、だんだん早くなっていくのに合わせて私の声も派手なものに変わってくる。
い、痛いっ……! 入ってきたときはそれほどでもなかったけど、やっぱり奥を強く突かれると痛い……っ!
シーツをぎゅっと握り締め、絶え間なく送られる痛みに歯を食いしばって耐える。
「○○、○○っ」
竜胆は腰を動かしながら、私の名前を叫ぶ。
「あいしてる、あの日からずっと、ずっとずっと好きだった! お前だけがっ、ずっとっ……!」
「っ、りん、ど……」
「愛してる……○○……」
私の腰を掴み、グンッと強く奥を突いてそのまま止まった。
「ッ……!! ゥ、ぐぅ……ッ」
私に覆いかぶさりながら低く呻いた。体がブルブル震えてる。
……も、もしかして射精、したの?
竜胆がのそりと動き、「は〜……」と長く息を吐いた。
体が滅茶苦茶熱い。汗もすごい。熱でもあるんじゃ……と、一瞬思ったが、まぁ違うだろう。
私の首元にすりすりと顔を擦りつけてくる。
「今までで一番気持ちよく出せた。……○○、ありがと。愛してる」
「こ、こちらこそ……?」
「プッ、何それ」
竜胆がおかしそうにクスクス笑う。
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