やっほ、○○さん

(蘭さん!…ヴァンパイア?)

ううん、ドラキュラ
まあどっちでも似たようなもんだけど

(彼は白いシャツに深い赤紫のベスト、それから黒いマントを羽織っていた。私が近づくと座っていたソファから立ち上がり、こっちを見下ろしてくる)

(背も高いし脚も長いから似合うね…)

だろ。日本で一番この格好が似合うと言っても過言ではないよな

(すごい自信だ)

竜「ずりーよ兄貴。オレだけ警官とかさ…」

(「○○にカッコいいって言われんのはいいけど、オレもドラキュラが良かった」と呟いて不機嫌そうにむくれる竜胆)

同じ仮装じゃつまんねーだろうが

竜「じゃあ衣装交換してくれよ。兄貴は警棒も持ってんだし丁度良いだろ?」

やだね。オマワリと同じ格好するなんて反吐が出る
年少にぶち込まれた時のこと思い出すっつーの

竜「オレも同じなんだけど…」

(まあまあ、二人とも似合ってるしカッコいいんだからいいじゃない)

(喧嘩しないで?と言うと二人して同時にこっちを見た)

(……何?)

竜「お前さ、自分のこと忘れてねえ?」

そうだぜ。次は○○さんの番

(二人はそう言ってたくさんの…洋服?を差し出してきた)






どれ着たい?好きなの選べよ

蘭「つっても最終的には全部着てもらうけどなぁ。あ、サイズはどれもピッタリだから安心して」

(えっ…もしかしてこれ全部コスプレ衣装!?)

蘭「そーだよ」

(私が着るの!?)

他に誰が着んだよ。お前しかいねーだろ

蘭「○○さんに着てもらうために竜胆と相談してカワイ〜の選んだんだぜ」

最初は兄貴何企んでんのかと思ってたけど、まさかこんな企画とはなぁ
○○にオレら好みの服をオレらが満足するまで着てもらうなんて最高。今までで一番楽しいハロウィンになりそうだわ♡

(楽しそうに笑う竜胆と蘭さん。

…どうやら、諦めて着るしかないらしい)

(どれを着る?)


猫耳と尻尾付きワンピース
チャイナドレス
修道服
ナース服
園児スモックと黄色い帽子

…これで全部?
ハロウィン当日2