ッ、
(竜胆はほんの一瞬驚いた顔をしたが、すぐにさっきまでの顔に戻った)
(ツン、と急に内腿に何かが当たり、驚いて体を少し跳ねさせると左隣に座っていた男性同僚に「どうしたの?」と声をかけられた。
何でもない、と返して目の前の竜胆を見たら、バッチリ目が合ってしまった)
(…ニヤニヤしている。
多分、これは彼の足だ。仕返しされた…)
(ムッとして竜胆を睨むと、今度は内腿に当てていたつま先をくすぐるように滑らせてくる。
くすぐったくて思わず身を捩ると…)
どうしたぁ?○○
さっきからモゾモゾして落ち着きねえな
またトイレ?ついてってやろうか?
(「やだ竜胆くん、それセクハラ!」「かわいそうだからやめなよ」と女性同僚たちが囃し立てる。
その間もずっと内腿を足でくすぐられ続けていて、きゅっと唇を噛んで耐えるしかなかった)