危ね…ッ!
(足がもつれて転びそうになった瞬間、竜胆が慌てて支えてくれた)
お前っ…焦らせんなよ。ビビったじゃねーか
(ほ、本当にゴメンね…!二人を待たせちゃいけないと思って…)
いいんだよそんなの。オレらなんて多少待っても○○が相手なら気にしないし、つーか前もって連絡してくれてんだから
それより!オマエ今の自分の格好分かってる?
そんな浴衣姿で下駄まで履いてんのに、全速力で走ったりしたらこうなるかもって想像つくだろ!
マジ危ないからやめてよ、オレらのために走ったりしなくていいから…
…せっかく可愛くお洒落してくれてんのに、勿体ねえじゃん
(叱られた私以上に竜胆がしゅんとしてしまった)
ハイハイ、その辺でしゅーりょー
これからみんなで花火観に行くってんだから暗い空気になんなって
○○さんも竜胆も笑え〜
(竜胆と同時にコチョコチョくすぐられた)
(あはは、くすぐったい!)
竜「ち、ちょっと兄ちゃんやめてよ!こんなトコで恥ずかし…ッはは!」
オラ、これに懲りたらデート前に喧嘩すんじゃねーぞお
蘭ちゃんとのお約束。分かった?
(わ、分かった!分かったから!)
竜「つーか喧嘩なんかしてなっ…あーもう分かったってば!」
ヨシ。じゃあ仲直りな
ほら仲直りのチューして
竜「チュー!?普通、握手とかじゃねえの!?」
うるせえ。いいから今すぐチューしろお前ら
竜「…ッ
じ、じゃあ○○…」
(赤く頬を染めた竜胆に肩に手を置かれ、チュッと軽くキスが落とされる。
…ま、周りの視線が痛い!)
よく出来ました〜
んじゃ○○さん、ついでに俺ともキスしよっか♡
竜「それが狙いか!!!」
(ざけんな兄貴!!と怒る竜胆に、そっぽを向いて舌を出す蘭。今度はこの二人の喧嘩が始まりそうでハラハラしてきた)
ね、ねえ!それより二人とも浴衣カッコいいね!