あーっ、暑!なんか暑くね?
今日気温高いな。脱いじまおっと

(バサッ、と竜胆が着ていた服を脱いだ)

(…! どうしたの、それ!)

え?ど、どれ?
もしかして…コレのこと?

(痣が出来てる腹部や肩をさする)

べ、別に大したことねぇよ
昨日ケンカで殴られただけ。いつものことだぜ?

(あなたが痣の部分を心配そうに撫でると、何故か嬉しそうに笑みを浮かべる竜胆)

も〜何だよ。そんなに心配するほどオレが好き?
こんなの全然平気…






……○○?どうした?

(急に泣き始めたあなたを見て狼狽える竜胆)

(っ、だって…凄く痛そうで…)

だ、だから大丈夫だって
さっきも言ったろ?このくらいの怪我日常茶飯事だって
他はどこも痛くねーしさ

(今回は大丈夫でも、いつか大きな怪我をしたらどうするの?
君の身に何かあったら私…っ)

(ぼろぼろと大粒の涙を溢すあなたを見て気まずそうにする竜胆。やがてバツが悪そうに頭を下げた)



…ゴメン!

実はこれ…わざとなんだ

(…わざと?どういうこと?)

昨日見たドラマの影響でちょっと思い立って…○○に心配されたくてわざとぶん殴られた
ただ、○○がオレのために心配してくれる顔見たかっただけなんだ

でもまさか…泣かせることになっちまうなんて…

(顔を伏せ、申し訳なさそうに縮こまる)

本当にごめん…
わざと怪我する竜胆