なーに、○○。そんな熱い目でオレをじっと見て
(竜胆から話しかけられると周りが一斉にこっちを見た。
うっ…視線の圧で倒れそう…)
「キミさっきさぁ、○○ちゃんの知り合いって言ってたけど…本当にただの知り合い?どこで知り合ったの?」
(勇気ある男性同僚が訝しげな顔で竜胆に問いかける)
公園スよ。コイツの家の近くの公園でオレが怪我して座り込んでたら話しかけてきたんス
(「ええ、マジ?」「○○ちゃんって意外と好奇心旺盛なタイプ?」と周りが驚いた。
「で、本当にただの知り合いなの?」と女性同僚が竜胆に尋ねた)
まァ、知り合いっつーか友達?
「ホントにぃ?この子のこと狙ってたりしない?」
「実は付き合ってたりして!」
「ええ〜!じゃあ○○ちゃん彼氏いないって言ってたのはウチらに知られたくなかったから?」
「まーでも気持ち分かるぅ。竜胆くんみたいな子が彼氏だったら絶対紹介したくなーい」
ええ、なんで?
「だってカッコいいしぃ、見た目派手だし、しかも年下だから尚更色々突っ込まれそうだしー……ねえ?」
「ああ、うん。ちょっとヤバいオーラ出すぎ?みたいな」
「しかもさっき気づいたけどぉ…右腕にタトゥー入ってない?」
まーね
「えっ、ウソウソ。見せて」
「うわスゴ…右腕にびっしり!」
背中と右脚にも入ってるけど、流石にこの場所でそこまで脱ぐわけにはな
「なんで右ばっか入れてんの?」
オレの兄貴が左側に彫ってるから
(「どんな兄弟だよ」と男性同僚が、「え〜なんか怖!」と女性同僚がそれぞれ驚いたような声を上げる)
わかってたことだけどすごいモテる…竜胆君さすがすぎる…