え…?

(ケースごと指輪を受け取り、私に向かって差し出した左手の薬指に丁寧に指輪をつけていく)

(うん、良かった。ぴったり)



(似合ってるよ、と言う私を見て、顔をくしゃっと歪ませたかと思えば…)






……っ

(ぽろぽろと泣き始めた。左手薬指の指輪に触れながら涙を流す)

んで…、 なんでぇ…っ

どうしてお前がそれを言うんだよっ…!
その台詞はオレが言いたかったのに、オレの夢だったのに、!

(ひっくひっくとしゃくり上げながら泣き続ける。顔が真っ赤だ。
竜胆の体を引き寄せ、柔らかく抱きしめながら頭を撫でてあげる。首筋に埋められた顔が熱くて、何だかこっちまで涙が出そうになった)


りんちゃん、左手出して