ッ…!!
(一瞬で怒りの表情になり、つり気味の眉を更につり上げてこっちを睨んだ。
流石に殴られるかと思って腕で顔を庇うように隠す…が、)
(…?)
(しんと静まり返り、体にも何の衝撃も来ないので恐る恐る目を開けて彼のほうを見てみる)
…
(竜胆は泣きそうな目をして顔を歪め、俯き気味に地面をずっと見つめていた。
思わず「竜胆…?」と小さく声をかけて彼の肩に触れようと手を伸ばすと…ぱしっと軽い音を立てて手を払われた)
…
(一瞬私の顔を見たけどすぐに目を逸らして、くるっと背を向けた。そして何も言わず自分の部屋に入っていく。
…リビングで一人になってしまった。どうしよう)