(あっという間に一週間が過ぎた。自宅へ帰る日、竜胆にバイクで家まで送ってもらって数時間後に取り付け工事が始まり…エアコンが使えるようになった!

涼しい…自宅が天国のよう…)

(そうだ!竜胆にお礼の電話をしておかなくっちゃ!)






うん。…うん、そっか
工事、無事終わったんだ。良かった

ううん、○○の嬉しそうな声聞けただけで充分だよ。こっちこそ毎晩メシ作ってくれてありがと

……うん。じゃあ、またな

(通話を切って、携帯を持ったまま座っていたソファに横たわる竜胆)

蘭「今の○○さんからー?エアコン使えるようになったって?」

……ウン

蘭「良かったなあ。これで家の中で熱中症になる心配は無くなったわけだ。
あーでも今夜から○○さんの飯が食えなくなるって思うとザンネンだなー」



蘭「(うーわ、死ぬほど寂しがってる。そういえば今朝、○○さんが帰る前も半泣きで「本当に今日帰んの?工事日延期できない?」とか訳分かんねえこと言って彼女を困らせてたな。

ったく、六本木のカリスマが情けねえ姿見せんなよ。仕方ねえ奴だな…)

りんどー。今夜はお兄ちゃんと寝んねするか?なんてな」

(アハハと笑う蘭の言葉を聞いて、もぞもぞと体勢を変え暗い表情で兄を見る竜胆)

……する

蘭「……え、マジ?」






(その日の夜、蘭の部屋にて)

…お前、それって…

竜「○○の膝かけ」

…(嘘だろコイツ…)

(蘭のベッドに二人で入ったあと、竜胆は愛しの彼女のブランケットを抱きながら蘭にぴったりくっついて眠った。蘭はしばらく虚無顔で自分の部屋の天井を見ていた。

彼女の夢を見て「○○…」と呟きながら兄の腕に頬をすりつけ始めたので、それにキレた蘭から顔面に肘鉄を喰らわされた)


(数日後)
じゃあお世話になる間ご飯2