蘭「はーい」

○○のメシ〜♡ 今夜は何?

(オムライスだよ。はい、どうぞ)

おっ、うまそー!最高じゃん、なぁ兄貴?

蘭「うん。まだ食ってないけどこの世のオムライスの中で一番美味いってもう断言出来るわ」

(お、大げさだよ…今ケチャップかけるね!)








竜「いっただきまーす!」



竜「うっめぇ!○○、このオムライス滅茶苦茶美味いよ!おかわり!」

(もう…まだ一口目を食べたばかりでしょ?

…て、どうしたの蘭さん?食べていいよ?)

(すでにケチャップをかけ終わったのに彼はまだスプーンも握らず、じっと目の前に置かれたオムライスを見つめている…いや、睨んでる?
もしかしてケチャップなのが気に入らなかったんだろうか。デミグラスソース派だったのかな…と考えていたら、蘭さんがゆっくり口を開いた)

…んで、…じゃねぇの?

(へ?)

なんで、俺のはハートじゃねえの?

(オムライスから私に視線を移してそう言った彼は…今まで見たことのない表情をしていた。
怒ってるような悲しんでるような…拗ねてるような…?

そうだ!竜胆だ!

彼の弟がよくこのような表情をする。初めて見たのにどこか既視感があったのはコレか…さすが兄弟。やっぱり似ている)






なぁ、なんで俺だけ猫のイラストで竜胆はハートマークなの?○○さん俺のこと好きじゃない?嫌い?

(早口でそう捲し立ててくる)
(嫌いなんてそんな…そういうつもりで描いたんじゃないよ!ただ、何となく…)

なんとなく?何となく俺のにはハート描く気分になれなかった?

竜「…兄ちゃん、ちょっと落ち着けよ。ハート描いてほしいんだったらオレが描いてやるから」

ありがと竜胆。でもそういうコトじゃねえんだわ
俺は竜胆と同じようにしてほしかったの。○○さんにハート描いてほしかった

(そう言って、しゅんと俯く蘭さん。
竜胆は「ええ…」みたいな戸惑った顔で兄を見つめている。

ど、どうしよう…まさかオムライスに描いたケチャップの絵でこんなことになるなんて…)


弟とお揃いがいいなんて蘭さん可愛いね(竜胆に耳打ち)
ええなにこのこ可愛い
猫の方がケチャップの量多いよ!
蘭さんは思ったより私が好きらしい
今度ハート型のハンバーグ作ってあげますから!

ちゃんと竜胆くんにありがと、って言える蘭さん偉い~!(なでなで)
ごめんね、蘭さん…お詫びにあーんしてあげる!
猫ちゃんの周りにハートをいっぱい描く
前に猫カフェ行ったし、蘭さん猫みたいだから…ごめんね、次は2人とも同じハートにするからね
ご飯できたよ〜!