オレを甘やかして自分が気持ち良くなれたら、オレがどんなに傷ついても構わなかった?

(投げやりに言う彼に「違う!」と言おうとしたら、怒っているようにも悲しんでいるようにも見える顔で、無理に微笑みを浮かべた竜胆がこっちを見てきた)

分かってるよ

…分かってる。お前がそんなつもりじゃないってことは、オレが一番よく分かってる






すき、だから

好きで好きで仕方ない、唯一の女だから

そんな女だから、どうしようもないんだ

自分が滅茶苦茶なことを言ってるってことも分かってんだ。ただ心の整理がつかなくて、止まらない

○○、ごめん。兄貴呼んでもらえる?

ちょっと今は…お前ともこれ以上マトモに話せそうもないし、かと言って一人になったら何やっちまうか分かんねぇから、兄貴にだけ側にいてほしいんだ

…ゴメン。オレの代わりに兄貴呼んで、その後すぐ帰ってくれないかな
勝手でゴメンな。…ごめん…
ごめんね…甘やかしたかっただけなの…