いや、ホントいいから
もう充分だし、マジで

(そう言って身を起こす竜胆
私に背を向けて項垂れ、フー…と長めに息を吐いている

思わず「大丈夫?具合悪い?」と聞きながら彼の肩に触れると、大げさなくらい体を震わせて私の手を払い除けた)

あっ…!ごめ…
悪い……あ、いや体調は悪くないけど、ごめん

本当に大丈夫だから…

(そう言って何やら前屈みの姿勢のまま立ち上がり、そそくさとトイレに行ってしまった)


え?でもまだ片耳しか終わってな…