○○さん、終わった?
だったら口開けてこっち見て
(「ほら、あーん」と言いながら口に指を差し込んでくる。
竜胆よりも細く、綺麗な指で口内をぐちゃぐちゃに掻き回されて若干息苦しさが込み上げる。
思わず声が出てしまい、蘭が笑いながら「苦しかった?悪ィ悪ィ」とちっとも悪びれてない声で謝りながら指を引き抜いた)
ん、オッケ。ちゃーんと飲み込んでるな
りんど〜良かったなあ。お前の吐き出したもん、一滴残らずぜーんぶ彼女の腹ン中だわ
(えらいえらい、と汚れてないほうの手で私の頭を撫でる蘭
息を整え終わった竜胆を見ると、同じタイミングで彼もこっちを見たようでしっかり目が合ってしまった)
竜「…」
(無言でしばらくこっちを見てたかと思えば、力が抜けて腰を下ろした状態のままそろりと静かに近寄ってきて、私の肩に頭を乗せた)
めちゃくちゃ気持ち良かった
……ありがと
(寄り添いながら、耳元でぽつりと呟く
すりすりと顔を擦り寄せてきたので頭を撫でてあげると「○○…」と甘ったるい声で名前を呼ばれた)
蘭「おーい、お前ら。蘭ちゃんがいるの忘れてねーかぁ」
兄貴、あんま長風呂したらのぼせるからそろそろ出てったら?
蘭「ひで(笑)」
(職人顔で洗う)