…ってことがあってさ

モブA「へー、良かったですね!」

モブB「だから今日ご機嫌なんですね、蘭さん」

モブC「……蘭さん、その女とは付き合ってないんですよね?」

そうだけど、何

モブC「あっ、いや何でもないス」

何でもねーこたねぇだろ今の言い方で
何かあんなら言えよ、気になるから

モブC「あぁ、いや… その花の花言葉って知ってます?」

知るワケねーじゃん。俺、蘭と竜胆以外の花は興味ねえもん

モブC「ゼラニウムの花言葉って…『真の友情』なんですよね」

モブA「えっ」

モブB「えっ」








モブA(うわ表情無くなったぞ)

モブB(オイオイオイ死んだわモブC)

モブC「あっ!いや、沢山ある花言葉の中のひとつッスよ!?他にも色々…『信頼』とか『尊敬』とか…!」

モブA「なんでオマエそんな花言葉に詳しいんだよキモいな」

モブB「コイツ実家花屋だからなぁ…」

モブC「や!ほんとマジ気にすることないッス!ただの花言葉なんで!その彼女もそんなん知らなくてただ綺麗だからってだけであげたのかもしれないし!きっと深い意味なんて無いですよ!多分!」



モブC「ヒッ…!!」←急に立ち上がる蘭に怯えるC

帰るわ。気分悪ィ

モブA「えっ?あ、」

モブB「お、お疲れィ〜ッス…」

モブC「…」

モブA「良かったなお前殺されなくて」

モブB「うんうん、ついでに俺たちまで殺られるって覚悟してたわ」

モブC「ま、マジでチビるかと思った…」
【蘭誕】ゼラニウムの花1