俺が寝るなら帰るっつったのは○○さんじゃん。だから、起こして
(ええ…)
(しょうがないな、と思いつつ彼の手を引っ張って上体を起こしてあげる。介護みたいだな…)
(蘭さん、立てる?)
んー…
(あっ、ちょっと…っぎゃあ!!)
(バッターーーン!!!)
…○○!?どうした、大丈夫…うわ
(りんちゃーん…助けてぇ…)
(もたれかかってきた蘭さんに潰されて、床で呻く私を見て引いたような声を出す竜胆。蘭さんは相当眠いのか、まだ私の上でもごもご言ってる)
ったく、ホントに兄貴はもー…
(私の上から自分の兄を退かし、自分より重いはずの体を軽々と背負う。
その姿を見た私が「うわぁ…すごい、竜胆かっこいい…」と思わず声を漏らすと「へへ…♡」と照れたように笑って頬を赤らめた)