ふふっ、…うん。そーだよ
俺、バケモノだったの。よく周りに人でなしとか鬼の子とか言われてたし…自分でもそう思ってた

ガキの頃クラスで飼ってたウサギが死んでも俺一人だけ泣かないし、悲しいとすら思わなかった
小5の時は俺を女男呼ばわりして、体触ってきて「女みてえな顔してるくせに胸はぺったんこ」だの「灰谷のヤツ女かと思ったらチンコついてた」だの言ってたクラスメイトを階段の上から突き落として大怪我させた時だって何とも思わなかった。いい気味だとも、やり過ぎたとも、何とも

俺って人間のココロが無いんだ。人として大事なもんが欠如してんだなぁって
ずっとそう思ってたよ。別にそれでいいとも思ってた

…そんな俺を柔らかくして、温めて、人間に生まれ変わらせてくれたのは○○
○○から「めっ」て叱られると体の中の黒いモヤモヤみたいなのが消えていく。○○に優しく撫でてもらうとじんわりと胸が温かくなって、穏やかな気持ちになれる

(ぎゅ、と手を握られ)

…ありがと、○○
俺、○○に出逢えて本当に良かった。これからもずっと、ずっとずっと愛してる
△蘭ちゃんは妖怪人間だった?