(りんちゃんと蘭ちゃんは店内奥にある『関係者以外立ち入り禁止』と書かれたドアを開け、中へ入っていく。
「ここ、スタッフさんの休憩所だよね。いいのかな…?」とビクビクしていると、りんちゃんが私の体を下ろし、ソファに座らされた)




この店のオーナーと俺ら知り合いなんだよ

(えっ、そ……そうなの?)

そーなの。だからちょっと無理行って入れてもらっちゃった
○○の怪我の手当てと…、

(蘭ちゃんがチラッと側にいた店長さんを見る)

店長「新しいお洋服ですね、畏まりました。それでは奥様のお怪我の手当てがお済みになりましたら私どもスタッフにお声がけくださいませ」

(店長さんは上品に微笑んで「失礼いたします」と頭を下げると、売り場のほうに戻って行った)






よし、そんじゃオレ消毒液と絆創膏買ってくるわ

(え?)

ちょっと近くのコンビニまで走ってくる。他に何か要るモンある?

(それは大丈夫… あっ、絆創膏なら私持ってるよ!)

なら必要なのは消毒液だけか

(りんちゃん…ゴメンね)

ありがとうって言ってよ

(私に向かってニコッと笑い、りんちゃんはスタッフルームから出て行った)


……蘭ちゃんも、ゴメンね。私のために…ありがとう
△ど、どういう事…?→△……あはは、ホント私ってばこの歳