(…)
けっこー混んでんな
(ちょうどお夕飯時だし、私たちみたいに仕事帰りの人が多いからね……あれ?)
部下1「え? ……あっ、○○先輩!?」
部下2「嘘!ちょー偶然!」
(びっくりした…!お疲れ様…っていうかさっきぶり。二人ともここで晩ご飯買ってるの?)
部下2「そうですよぉ!わー、ホントびっくり!」
部下1「先輩も今日の晩ご飯……、? あの、もしかして隣のお二人って、」
(あ、うん。夫……たち、です)
…
(↑ペコ…と軽く頭を下げ)
蘭「どーも。妻がいつもお世話になってます」
部下2「きゃ〜!!えっ、ウソ、ほんとぉ!? あっ、いえいえこちらこそぉ…」
部下1「ホントに二人とご結婚されてたんですね…!? すみません、あの私、今までずっと冗談だと思ってて…」(小声)
(ううん、いいの。信じられなくて当然だもん)
部下2「え〜、スーツ姿ってことは旦那さんたちもお仕事帰りですか?」
蘭「そう。可愛い奥さんから『迎えに来て♡』って可愛くお願いされちゃったから断れなくて」
部下2「きゃ〜〜〜♡♡♡」
部下1「うわ最高…!私もそんなこと言ってくれるイケメンの旦那さん欲しい〜!」
部下2「まずアタシらは彼氏作りから始めないとでしょ!」
(ちょ、ちょっと二人とも声が大きいよ。お店の中なんだからもう少し静かに…)
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番号札6番と7番でお待ちのお客様ー!
明太子海苔弁当とチキン南蛮弁当でーす!
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(あ、二人のお弁当来たんじゃない?)
部下1「あっ、ほんとだ」
部下2「じゃー先輩!また明日色々聞かせてくださいっ」
部下1「騒がしくしてすみません〜!お疲れ様でーす!」
【二人は手を振りながら弁当屋から出て行った】
元気だね〜、若いコは
パワーの塊って感じ
竜胆「兄ちゃんその発言すげーオッサン臭い。今のって新卒の部下?」
(うん、二年目の子たち。……あ、二人とも私たちの番来たよ。何にする?)
竜胆「オレ唐揚げのり弁」
オマエほんと唐揚げ好きな。俺、幕の内
【その後、お弁当を買って帰った。…翌日、案の定部下の二人に質問攻めにされてしまった】