(ぎゅっと彼の手を握り、まっすぐ目を見つめて出来るだけ真剣に言ってみた。
竜胆が眉を顰めそうになったので、最後にニコリと微笑んでみる。

…けど、眉間のシワはますます深くなっていく)
(あ、あれ?失敗した?)

(そう私が思った瞬間、思い切り手を振り払われ顔も逸らされた。
何もそこまで嫌がらなくても、と思いながら「ゴメンね?大丈夫?」と彼の顔を覗き込む。すると…)






…っ

(…驚いた。彼は、顔中真っ赤になっていた。
私と目が合うとギロリと睨んでくる)

…っ、だから嫌だったんだんだよ!こんなゲーム、100%オレの負けだって分かってたから!

最初から自分の負けを確信してる勝負を誰がやりたがるってんだよ…クソッ

(そう吐き捨てて、膝に顔を埋める竜胆。照れた顔を見られたくないのだろう。
「見んな、バカ…」と弱々しい呟きが聞こえた)
…竜胆、愛してるよ