言わんこっちゃない…
いいから早く行ってきな
(トイレに駆け込むあなたを見送ってから彼女が今まで食べていたカップアイスに目を向ける)
これもうどーせ食わねえよな。腹壊してんだし
…
(アイスを捨てようと手に持った…が、カップの中のスプーンを見て動きを止めた。
数秒ほど静止していたが、やがておもむろにそのスプーンを手に取りそのまま自分の口に…)
ただいまー。ふう、暑っち…
(…自分の口に運ぼうとした瞬間、蘭が帰ってきた)
竜「!! おっ、おかえり兄貴!!」
オウ。…何お前キョドってんの?
竜「い、いやー…ほんと暑いなって…ハハ…」
…?
あ、アイスだ。いいもん食ってんじゃん、ひとくち寄越せ
竜「え?あっ、」
うわ甘。食ってると逆に喉乾くな、これ
(と言いながら完食する蘭)
ごっそさん。返す
(残ったカップとスプーンを竜胆に手渡し、シャワーを浴びに浴室へ向かった)
竜「………」
(竜胆はしばらくの間、呆然とその場に立ち尽くした)