○○?どうかした?

(はっとして顔を上げると竜胆と蘭が心配そうな顔でこっちを見ていた)

蘭「具合悪いの?どっかで休む?」

(い、いや…そうじゃなくて、)



(その……手、そろそろ離してほしいなって)

手?なんで?

(……私、今手汗酷いから)
(恥ずかしさの余り俯いてそう言うと、二人とも無言になった。な、なんで何も言ってくれないの…!

尚更恥ずかしい。もしかして引いてる…?と不安になりかけた頃、)






…りんどー。そっち側、○○さん手汗なんてかいてるかぁ?

竜「全く。超サラサラ」

だとよ。こっちも同じ
だから気にしなくてダイジョーブ

(ほぼ同じタイミングで、繋いでる手にぎゅっと力を込められた)

竜「んなこと気にする暇があるなら祭りを楽しもーぜ。ほら、美味そうな食いもんいっぱいあるぞ」

○○さん、俺があーんしてあげるから食いたいもん何でも言って
あ、それとも口移しのほうがいい?♡

竜「いいワケねーだろ!ざけんな!」

オマエには聞いてないんだけどなー?
チッ、しゃあねえ分かったよ。竜胆にもあーんしてやっから拗ねんなって

竜「○○、もう兄貴置いてオレらだけで行動しねー?」

(…二人とも手汗のことは全く気にしてないっぽい)
(やばい手汗かいてきた…)