(猫カフェを出たら夕方になっていた。
もう少し時間がありそうだけど…蘭は「そろそろ帰るか」と言って近くに止まっているタクシーに向かい歩き始めた。

大人しく彼についていく)






俺、頭とか猫の毛で気持ち悪いからシャワー浴びてきていい?

(家に着き、部屋に入った早々そう言ってくる蘭に「いいよ」と返事をする。
「まだ一日は終わってないんだから、こっそり帰んないでくれよ」と釘を刺されるけど、誕生日の人にそんな失礼なことをするつもりは最初から無い。

彼がシャワーを浴びている間、ソファに座って待つ)

(疲れたな…でも楽しかった。
何故か祝う側の私が服をプレゼントされたりご飯を奢ってもらっちゃって申し訳ない気持ちでいっぱいだけど…それでも蘭のほうも凄く楽しそうにしていた、と思う。猫カフェ以外。

…そういえば、今日は朝から竜胆の姿を見ていない。
家に帰ってきたときもいなかったし、どこかへ出かけてるのかな?自分の部屋で寝てるなんてことはないよね…)

(「竜胆?」と言いながら彼の部屋をノックするけど、シーンとしていて中からは何の物音もしない。やっぱりいないのかな)

アイツはいないよ


あっ、蘭さん
(まあ、今日だけなら…)4