噂の正体は身近な人物だった……。
噂の出所である、黒幕のもとへたどり着いた鈴。
鈴はお決まりのなぞ解きを披露し
この噂は大事件の前準備であると提唱した。
「しらを切っても無駄よ!なぜなら、この噂
いえ、この怪は被害者がたった一人を除いて、まだいないわ!!
そう貴女だけをのぞいて!」
不思議な力に目覚めた鈴だからこそ辿り着いた結論。
経緯は分からないが血塗られた少女は
実現化していない怪に取り込まれたばかりの被害者。
少女の肉体を使い怪は自身の存在を高めようと自身の噂と伝承を広めたのだ。
「途中式が間違ってるのに正解を導くなんて……。貴女無茶苦茶ね。
でも正解は正解。ご褒美をあげなきゃ。
私はずっと待っていた貴女みたいな見える子を
貴女の血で私を完成させてあげる!」
実害がなければただの噂話。
---そこにあることが分からないのならばない事と同じ---
噂話を事実として受け止められるものがいなければ怪として存在できない。
つまり怪として産声を上げるには実際に事件が起きなければならないのだ。
現実的な思考に支配された現代の世。
豊かになった反動であやふやな物を見る力を持った人間は非常に少なくなってしまった。
怪談話が古いものしかないのも、そういった事情があったのだ。
しかし鈴は違った。
彼女は怪人を認識できたのだ。
怪人は自身の噂を実現させるため鈴に牙をむく。
絵本置き場夏めく編⓪②