静さんに能力がバレた……。
クルーズ船の事件を解決後、特に意味もなく打ち上げた例の良く分からない力。
その瞬間を専属看護婦である静さんに見られてしまった。
このままでは珍しい能力を持つ実験動物として
なんか良く分からない謎の組織に捕らえられる絶体絶命のピンチ!かと思いきや
その後病院に帰ってきても何事もなく
1年の月日が流れた……。
「いい加減何か聞いてきたらどうなの?」
痺れを切らした鈴はこれは異常事態だと感づき静に詰め寄る
すると彼女は何かメモをはじめ書きはじめ、ついでのように一つの質問をしてきた。
「貴女、私との思いで一番古いものはなに?」
「変なことを昔から私の治療をしてるんだから、そんなの5歳の頃とか……」
そこまで言って鈴はこれまで覚えていた違和感の正体に気づいた。
なぜ医師ではなく、看護師である彼女が私の治療をしていたのか。
なぜ彼女のことは昔から知っているはずなのにこれまでした会話の記憶がほとんどないのか。
なぜ、彼女は看護師なのに……。
「静さん。 どうしてあなた、いつもジーンズにTシャツ姿なの?」
さまざまな彼女に対する違和感。
それに対してなぜ今まで疑問に思わなかったのか
「いつから?一昨年にはすでにその恰好よね」
頭をフル回転する鈴を他所に、静は微笑みながら彼女のお腹に衝撃を与え吹き飛ばした。
「あぶっ!ないわね!!」
例の力でダメージは受け流したがそのまま飛ばされる鈴。
「あら?前と違って手加減してるのよ
とりあえず、そのゲートの先の人と頑張ってきてね」
――細かいことはそのメモに書いてるからよろしくね――
遠くなる彼女の声を聞きながら鈴は暗闇の中へ落ちていった。
絵本置き場あねたん霧の盟友編⓪