自分は初指令を受け、任務の為にとある山に赴く事となった。

現地に到着する頃には日はすっかりと暮れ、辺りは暗く鬱蒼としていた。
自分達は先発隊として入山し、鬼の捜索を行う事になっていた。
不安や恐怖が無かったと言えば嘘になるが、仲間の存在と自分のこれまでの経験、修練の成果を信じていた。
しかし、その考えは甘かった。
鬼の力は自分の想像を遥かに超えており、あっという間に隊は壊滅状態に陥った。
鬼殺隊だの鬼狩りだのが、聞いて呆れるぜ。
てんで弱ぇじゃねえか!それとも俺が強すぎたかぁ?鬼の嘲りを聞きながらも、自分は残る力と折れた刀を手に、ただ足掻くことしか出来なかった。
その時だった